コーネルロースクール LL.M. のお話

コーネルロースクールに通うことになる人たちにとって参考になればいいなと思っています。

コーネルロースクール LL.M. のお話

授業の選択について

今さら思い出したのですが、授業の選択を期末試験前にやっていた気がします。

 

また僕はここで愚かしいことに、期限の前日までまともにシラバスも読んでいないし、NYのバーの要件、卒業要件も読んでいませんでした。

まぁ資料は数ページしかないので、目を通すこと自体はそんなに時間かからず、こまらなかったのですが。

 

やっぱり欲しいの授業の情報ですよね。

僕がこの秋にとった授業を載せてみます。

・Business Organizations (Whitehead)

こっちの会社法ですね。この科目は、春にあるいくつかのビジネス系の授業の前提要件になっているらしいので、取った方が良いです。

もう一人先生がいるのですが、そっちの先生よりも、ホワイトヘッド先生の方が良いと言われています。日系のアメリカ人で、野〇証券とか、〇ニーとかで働いていた経験もあり、加えて商事法務を英訳したとかなんとか(ちゃんと覚えていないです)。日本法にも詳しく、日本語も分かるっぽいので、日本人にとってはとても心強い先生だと思います。LLMに理解もあって、最後にフォローアップの授業をしてくれるそうです。

ただ問題は、この先生喋るスピードが早い。今回の授業の中ではトップクラスのスピードです。

あと質問に行ったら、「日本人は日本の会社法の知識と経験でこっちの授業を乗り切ろうとするからねぇ~」と日本人LLM生の悪い所を指摘されました。

でも勉強の相談に乗ってくれたりするので、本当にいい先生です。

ホワイトヘッド先生「質問があったらいつでもおいで。あと授業で質問があったら恥ずかしがらず手を挙げていいよ(ニッコリ)」

試験は持込み可です。

・Global M&A Practice(Kihara)

この授業は日本人の弁護士の先生が教える授業らしく、日本人の弁護士は取る人がいますね。この授業は9月の終わりあたりから1週間で集中して行われる授業です。はたして僕はこの授業に耐えられるのか?

・Contract for LLM Students(Taylor)

LLMと交換留学生だけが受けられる授業です。正直一番困っています。判例読んでもサッパリ意味わかんない。英語力が足りないのか、論理的思考ができないのか。

ホワイトヘッド先生曰く「君たちがこっちの判例を読んで意味不明なように、アメリカ人にとっては日本の判例が意味不明なんだよ。結局はアメリカ人の考え方を身に着けないと、対応できないよ。時間がかかるかもしれないけども、頑張りなさい。」

頑張ります。

・Principals of American Legal Writing(Goldbach)

これはNYの司法試験を受ける上で必修の授業です。もう一人先生がいるのですが、そっちが当たりかどうかについては、何とも言えないです(-_-;)

でも導入講義でやったことを深く掘り下げていく感じですから、気楽に受けましょう。

・Business and Finacial Concepts for Lawyers(Hockett, Stout)

これは会社法の会計、株式、社債、そこら辺の話です。

日本人的にはなじみやすい内容じゃないでしょうか?日本の会社法と変わらないですし、ロースクールレベルの知識でも結構ついていける感じだと思いました。

あ、でも会計は無理でした(笑)

弁護士の先生曰く、簿記をやればできるらしいです。

・Introduction to the American Legal System(Kong)

これは導入講義ですね。まさにこっちに来た留学生にアメリカ法って言うのがどういうものかを教えるわけです。

コング先生も喋るスピードが速いですね。でもこの先生の場合にはLLM生がこっちの授業についていけるようにするために、意図的に早くしてるらしいので、どこかの会社法の先生みたいに普通に早いとは違うかも…

 

合計13単位です。

 

それ以外の授業ですが、

・Civil Procedure

ニューヨーク試験科目ですが、難しいと聞いています。英語に自信があるならとってみてください。

・Constitutional Law

こいつも難しいらしいです。英語に自信があってガッツがあるならとってみてください。

・Torts

取っている人が何人かいますが、特に情報が無いですね…

・Arbitration law Practice

アメリカ法の仲裁についてらしいです。興味があったのですが、2時間の授業だったので面倒くさくて切りました。

・Contract Law in the Twenty-First Century for LLM students

この授業はContract for LLMの授業を取らない人だけが取れます。Hillmanという先生は、契約法では有名な先生らしく、特にインターネットの契約に関する研究ではすごい人らしいです。JDに人気の先生です。

・Deals

ホワイトヘッド先生の授業です。良い授業らしいです。中国人の人が取ってます。

・Evidence

僕は春に取ろうと思っていますが、現在情報がないですね…日本人が取ってますね。

・Federal White Collar Crime

日本人で一人取っている人がいますが、大変と言っていました。ガッツがあるならチャレンジしてみてください。

・International Commercial Arbitration

仲裁はアジアでも盛んですから、中国人が結構とってます。僕も取りたかったのですが、僕の現在の英語の能力では対応できる気がしなかったので、チキンになって取りませんでした。

中国人曰く面白いらしいです。

・Labor law

コーネルは労働法に強いらしいので、良い授業が受けられると思います。しかし、僕は一回目の授業で何が面白いか分からず、あきらめました。先生はいい先生でした。

レポート課題は交渉次第で、労働法の国際比較をテーマとすることができるっぽいですよ。

・Corporate Governance in Practice

これをとっている日本人が一人いますが、授業の前日はいつも死にそうな顔してます。100ページ程度の読み物が毎回課題として課されるらしいです。先生は有名な先生なので、能力が高ければ試す価値はあるでしょうけども…多分実務家向きの授業ですね。

・East Asian Law and Culture

これは日本人的には比較的楽な授業らしいです。

先生は日本語が話せるとか。人気授業なので、抽選がありますが、運が良ければ受けられます。

・Real estate transaction

日本人でとっている人が一人います。これも実務家向きな授業なのかもしれないです。

 

こんなもんですかね…他にも僕が知らない情報もあると思うので、また分かれば情報を加えたいと思います。