交換留学生、日本人、選挙 その②
前回のつづきです。
僕はあることを思いつき、フェイスブックのLLMのグループのウォールに、ある投稿をしました。
「立候補している人で、代表として何をしたいかという目標の中に、僕のブックロッカーを手配するという目標を加えてもらえないかな?僕はブックロッカーが無いから本を何冊も持って帰らないといけないんだ」
すると…
「私事務所と話してみるわ!!でもロッカーをシェアしてもいいわよ!!」
「問題が解決するまで、僕のロッカー使っていいよ」
「私で良ければシェアするわ!!!」
っと、候補者の人たちから投稿がされました。
候補者の人たちだけでなく、TAや他のLLM生からも「私で良ければシェアしてもいいわよ。」という投稿やメッセージがありました。
ありがたい限りです…(涙)
でも、シェアするよというメッセージに交じって「俺に投票してくれると嬉しいな(^^)」というメッセージが送られてきました。
オイコラ。
ところで、最初に「話してみるわ!!」って書いた人…君それ言っちゃうんだ…
代表にないたいって気持ちは分かるんだけど、僕の投稿がいかに変かということに気付いてほしかったよ…(-_-;)
他の候補者にとっても自分たちを良く見せるチャンスだったのかもしれませんから、彼らの投稿も捉え方によっては必死さが伝わってくる投稿なんですがね…
ていうか、僕性格悪いですよね?
そんな性格が悪いことを考えながら投稿されたコメントを見ていると、途中でコーネルロースクールの事務の人(このグループにいたんだ…)が、「ロッカーについて学校と話してみる」というコメントを投稿していました。
後日、その人と話して分かったのですが、どうやら、コーネルロースクールにはロッカーが生徒全員に与えられるほど用意されておらず、運悪く与えられない人が出てくるらしいのです。
そして、交換留学生のほとんどが、JDへの交換留学で、半年しかコーネルにいないのです(少なくとも僕が把握している限りで、LLMへの交換留学生は僕を含めて数名しかいません)。そのため、もしかすると他のJDやLLMに比べるとロッカーを与える優先順位が低くなってしまう可能性があるのかもしれません(これは事務所とロッカーについて話した時に「君は交換留学生だよね?」と言われたので、もしかしてっという推測です)。
その代わりにコートロッカーを一人で使える権利を与えられてはいるんですけどね。
でもコートロッカーってブックロッカーに比べたら小さいし、そもそも本を入れるようにできていないから本を縦積みにしないと入りません。
それに冬になってコートとか入れたらどうすんだよ?入んねーぞ?
この状況で僕がロッカーを手に入れる方法は一つで、ブックロッカーを持っている人から事務所を介して直接譲ってもらうという方法です。
少なくともロッカーに関してはウェイティングリストは無いらしいので、僕にあげたいと事務所に言ってくれればどうにかなるだろう、と言っていました。
でも、まぁ何人かロッカーシェアしてもいいって言ってる人がいるから、その人たちに今後お願いするとして、今のところはコートロッカーを使えばいいんじゃないんですかね?
女の子数名からも「シェアしてもいいわよ」って来たので、そのうちの誰かにお願いする方が色々と面白そうだし…(ゲスですね)
ロッカーの問題はそれで片付いたとして…
ところで、君らはなんでそんなに必死に代表になりたがるのよ?
そう思って、色々と話を聞いてみて分かったのですが、代表をやったと履歴書に書くと、職探しの時に有利に働くらしいです。
例えば、中国人から聞いた話によると、中国の司法試験の合格率は日本よりも低い(10%…ぐらいだった気がします)のですが、人口が多い分、結果として合格者は結構な数になるらしいです。そのため良い弁護士事務所や会社に入るのはとても難しいそうです。
そのため、他の中国人との違いを作るために、中国の司法試験に受かった後、海外の資格を取りにアメリカ、オーストラリア、フランス等、海外のロースクールに行くらしいです。
しかし、海外に留学する中国人は多く、それだけで違いを作るのは難しい…
だからこそ、クラスの代表になった等のストーリーを経歴に加えることで、違いを作ることができるかも…ということらしいです。
中国人を含めた候補者全員がそう思って立候補するわけじゃないんですけどね。
候補者の動機の一つとして、そういう考えがあるということらしいです。
僕も似たような立場にいるんですけどね~・・・
彼らと違って日本の試験に受かっていないので、本当は彼ら以上に真剣に将来のことを考えないといけないのかもしれませんが・・・
でも、学級委員とか、そういうのって、「サークルの代表やってました」ってのと同じような扱いになってしまいませんかね?
日本だと他の人との違いを作ることができるってほどのものなんでしょうか?
少なくとも僕の場合は、ちゃんとLLMを終えて、NY州の資格を取って、日本に帰って、ちゃんと日本のロースクールを卒業して、日本の資格を取るということをしないといけないと思っているので、何らかの役職を得ることは優先順位的に高くないですね。
↑
こういうところがダメなんでしょうね…。反省。
彼らの打算的な事情を聞いてしまいましたが、理由はどうであれ、必死に代表になりたいって思っている人たちは、当選した時には役目を全うしてくれると思うんですよね。
少なくとも僕に比べたら、ちゃんと仕事をすると思います。
なんか僕が言ってることって、上から目線だし、言い訳っぽいですね(-_-;)
さて…立候補した人の必死さがこれでもかというぐらいに伝わって来たし、そろそろ投票しますか。
っと、結局適当に投票。。。
当選結果ですが、インドっ子は残念なことに、2うの役職に立候補していましたが、どちらの役職にも中国人が立候補していたため、全部落選しました。
中国人がLLMの生徒の約半分を占めている状況では、中国人の票を集めることができないと、勝つのは難しいのでしょうね。
他の役職は中国人が立候補していなかったので、中国人以外の人が当選しました。
役職全体を見ると、彩があって面白いメンバーになったと思います。
LLMのグループを世界の縮図に例えてみると、中国は圧倒的なプレゼンスですね。
もちろんこれはLLM内での話であって、世界の状況がこれと同じだとは思いませんよ。
結局、LLMグループの中での日本人はどういう立ち位置なんでしょうか?
そもそも投票したんでしょうか?
僕がフェイスブックの投稿でオラオラとロッカーについて投稿をしましたけど、他のLLMの人たちにはどんな感じに映ってたんでしょうね?
僕も少しは日本人として頑張らなければいけないのかもしれませんね。